おだいどころ

食べることのありがたさに気づく
食べることに興味を持つ
味わって食べる
生きるために食べる

誰が料理しているの?どうやって料理しているの?食べるものはどこから運ばれてくるの?食べるものはどうやってできているの?料理している時の良い匂い。つまみ食いしたくなる気持ち。あたたかい食べ物やおやつ。

食べることはくらしのなかでも大きなウェイトをしめています。

むつみでのていねいなくらし実現のための大事な一歩として、おだいどころをオープンしました。生産者の見える化、調理場の見える化、食育、地域とのつながり、安全・安心の食材。和食が中心で、ご飯・汁物・主菜・副菜のシンプルな給食。全てを叶えるため、業者委託ではなく、自園のスタッフで構成する「だいどころチーム」をつくっています。

point ❶ 食材を知る
にんじんは土に埋まっていること、魚や肉に骨があることなど普段できあがった食事を食べているだけではわからないことを栽培や切る前の食材を見て知る機会をつくっています。

point ❷ お手伝い
朝食材が届いた時に今日の給食に入るお野菜を見たり、触って切る前の食材を観察する時間や、その食材の皮むきやちぎる、切るなどおだいどころのお手伝いをしてもらえる日を作ります。その中で食材の形を知ったり、自分がお手伝いしたものを食べたり食べてもらえたりする嬉しさややりがいを感じてもらいたいと思っています。

point ❸ 味見
いいにおいがしてきた時におだいどころでお汁やお野菜を味見していつもとは違う雰囲気の中でちょっとした特別感を感じたり、活動の合間にほっこりする時間ができるなど給食の時は残していても味見の時は食べてみようという子どもの姿を見られることもあります。

point ❹ クッキング
子どもたちの「これやりたい!」の声を拾いながらやりたい子どもたちと楽しく取り組んだり、給食前の時間を使っておかずの味付けをまちのみんなでする。その中で調味料それぞれの味を確かめて「しょうゆだけだとこんなにしょっぱいんだ!」など実際に感じたりみんなで楽しく作ったから「食べてみよう!」というきっかけになればと思っています。

point ❺ 献立について
いりこやかつお、昆布などからお出汁をとり、その味を生かせるような味つけにしています。食材や調味料に関しても安心安全なものを選び使用します。また、七夕や節分などの行事食や、旬の食材を取り入れて季節を感じられるようにしています。

和食を中心に子どもたちの好きなものを取り入れ、苦手なものが多い子どもも好きなものを見つけて食べられるように子どもの姿を見たり、聞きながら組み立てていきたいと思います。

point ❻ 食材
近隣のお店との繋がりをもち、園に来ていただいて美味しいお野菜の販売やカットされる前のお魚を見せてもらうなどお店の方とも関わる機会を作っています。そんな中で食材に興味を持ったり、どんな人が自分たちの給食に使われている食材を作っているのか知ってほしいと考えています。

またいつもお世話になっている地域の方々との交流も大切にしていきます。他にもお米はおだいどころスタッフのお知り合いで、園にも枝豆を送ってくださるなどよくしていただいている農家の方が育てた丹波篠山のお米を使用しています。

調味料は昔ながらの製法で丁寧に作っているものや、できるだけ無添加の物を使用しています。

point ❼  食器
手になじむ陶器のお皿とお茶碗、木のぬくもりがあるお箸とお椀など大量生産の物ではなく、作り手が見えて温かみのあるものを使用しています。陶器はプラスチックの物とは違い、かけたり割れることもあります。「落としたら割れる」ということを知り、物を大切に扱うことを生活の中で知っていってほしいと思っています。

point ❽ つながり
給食を食べられるのは当たり前のことではなく、給食を作るにはこれだけの人がこんな風に関わってくれているということを知り、感謝の気持ちを持ってほしいと思っています。私たちおだいどころスタッフも調理だけでなく子どもたちと一緒にご飯を食べたり園生活の中で身近に感じてもらえるよう関わりたいと思っています。

また、園でもお野菜を販売してもらったり、お魚屋さんに魚をさばいているところを見せてもらうなどお互いの顔が見える場を作りたいと思っています。そうした中で少しずつ商店街のお店や近隣の方々との交流が広がることを願っています。

むつみのくらし